2021/02/03
世の中には、様々な人や物にに対して異常なまでに「依存」してしまうことがあります。
<依存の3種類>
1、「物質依存」=正式に精神疾患と分類されているタイプで、不安や恐れのある感情を抑えようとする依存症。
覚せい剤、麻薬、たばこ、アルコールといった物質を欲する依存症。
2,「プロセス依存」=ある特定の行為を行うことにより、高揚感を感じてやめられなくなる依存症。
ゲーム、インターネット、ギャンブル、買い物、盗み癖、浮気などといった行動をする依存症。
3,「関係依存(共依存)」=家族、恋人や友人や同僚などの深い関係性にはまり込んで逃げられない依存症。
・自己の価値観を低く見る
・他人の面倒を見たがる
・現実を直視できない
・何かに依存していないと居られない
・コミュニケーション能力の欠乏 など
<精神依存と身体依存>
そもそも依存といっても、精神依存と身体依存というものがあり、例えばアルコールの場合。
精神依存=アルコールが欲しくて欲しくてといった、渇望的欲求が高まる状態。
身体依存=アルコールを摂取していないと心拍数が上がったりすることで、イライラ感が上昇し、
発汗が起こってきたり、といった身体的な症状が現れる。
アルコールが切れるとこういった異常状態がアラームのようによって発動される。
こういった状態が離脱状態といわれるもので、この苦しさから逃れるために更にアルコールに依存してしまう。
こういった依存を生み出す要因に脳の「報酬系」が密接に関係してくる。
<依存と報酬系の関係>
依存に関しては、脳の報酬系という神経回路と密接な関係が存在します。
脳内の報酬系は腹側被蓋野から側坐核へ投射される「ドーパミン」を中心に、
楽しさ、心地よさ、気持ちよさといった快楽情報によって、脳に快感という報酬を与える。
この報酬を感知すると腹側被蓋野が活性化されると、
快楽を強めるドーパミンといわれる神経物質を腹側被蓋野から側坐核へ投射され、
側坐核がドーパミンを受け取ると高揚感が上昇することで満足感が高まります。
このメカニズムを「脳報酬系」と言います。
普通の快楽でしたら、ドーパミンは再吸収されて高揚感は収まりますが、
アルコールや薬物などの強い刺激はドーパミンの再吸収を阻害してしまい、
それによってドーパミンが再吸収されず、高揚感が持続し続ける状態が続いてしまいます。
アルコールや薬物を与え続けると、前頭連合野、扁桃核、海馬などにも依存神経回路が形成され、
依存症の状態が長く続くことで、よりドーパミンの再吸収が阻害されるという悪循環が続きます。
この状態を「脳報酬欠陥症候群」と言います。
脳が報酬(ご褒美を)もらえない、欲求が満たされない(幸福感の欠乏)状態に陥り、
次第に精神的バランスを崩してしまい様々な精神的疾患だけではなく身体的疾患にも及びます。
<依存症からの離脱>
様々な問題を引き起こす原因が「依存」ならば止めればよい、関係性を断てば良い、
といった既存を断ち切ればよいのではないかといった、単純な解決方法では終わりません。
依存症というだけあって、一回はまり込むとなかなか止めることができず、
様々な不快感や不安感といった「離脱症状」が現れそれらを回避するために、
より、依存度が増してしまい、依存症からの離脱が困難になってゆきます。
<離脱時に現れる症状>
・薬物依存=動悸、頻脈、発汗、血圧上昇、全身の筋けいれん
・アルコール依存=不安、あせり、錯覚や幻覚、せん妄、手や舌の振戦、四肢や頭部の振戦
<依存症に対する方法>
離脱時の不快感や不安感が伴ってしまうのは、脳の伝達物質が伝わりにくい「報酬欠陥症候群」
で、あるため引き起こされるのですから、この「脳報酬系」を正常に働かせることで、
離脱時に起こる症状を軽減させることが可能になります。
その方法としては数あるカイロプラクティックの最新技術である【トルクリリーステクニック】が
最も効果的な方法です。
当院でもこのトルクリリーステクニックを用いた施術を行っておりますので、
気になる症状がありましたらご相談ください。
また、当院では併せて頭蓋仙骨療法を行うことによって、より効果の高い施術を提供させていただいております。