2019/10/19
朝起きると顔がふくらんでむくんでいたり、一日中立ちっぱなしだった後、手足がパンパンになってむくんでいたり、事務仕事で座りっぱなしで、脚がむくむんでいる方もいらっしゃいます。
最近、その「むくみ」でお悩みで来店される方は多く、酷い方はくるぶしが見えなくなり、まるで象の足のようになっている方もいます。
そして、むくみによって急に体重が増えられた方もおり、とても痛く、辛そうです。
「むくみ」を漢字では『浮腫』とかきます。
細胞と細胞の間の水(組織液)が、異常に増加した状態であると言います。
体重が増えても、むくみと肥満ではその成り立ちは全く違います。
むくみは体の水分が異常に増加した状態であって、肥満は脂肪分が増えることです。
区別するには、むくんでいると思う部分(特に足のすね)を強く指で押してみると、指の形にへこみ跡が残るようであればむくみです。
ちなみに、肥満の場合はこういったへこみ方はしません。
ひどいむくみは3~4日で10kgも体重が増加することもありますが、肥満の場合はここまで極端な体重増加はありません。
<「むくみ」はどの様にして起きるのか!?>
肥満で皮下脂肪が多いと、心臓に負担がかかり、血液の循環が悪くなって水分がたまりやすくなります。
一般的に女性は男性より皮下脂肪が多く、筋肉量が少ない傾向があります。
そのため、女性の方が男性と比べて「むくみ」が出やすく、そして女性には生理があることにより、生理の1週間前あたりからは、女性ホルモンの影響で、血管が広がり尿の量が減ります。
そのため、水分をため込みやすくなるので、よりむくみやすくなる傾向にあります。
血液循環をスムーズにするためには、筋肉の力(筋ポンプ作用)が必要です。
ふくらはぎは、脚の血液を状態へ戻す働きがあり、第二の心臓と呼ばれています。筋肉量が少ない人は、血液を送る力が弱く、血液中の水分が皮膚や皮下脂肪にたまり、むくみがちです。特に痩せ型の体形の人は、筋肉量が少ない傾向があり、むくみやすい傾向にあります。
立ちっぱなしの仕事やデスクワークなどで、長時間同じ姿勢のままでいることで、血液が重力によって脚にたまるようになります。
その際に血液を心臓に戻す「筋ポンプ作用」が十分に働かないことによって、血液を押し上げることが不十分になり、結果的に循環が悪くなり、むくんでしまいます。
脚がむくみやすいのも、心臓から遠い場所にあり血流が滞りやすくなるからです。
また、水分や塩分を摂りすぎると、血管の中の水分が増えて「むくみ」を引き起こしますし、アルコールを摂取するとで血管が膨張し動脈の血管の壁が水分を通しやすくなり、血管の壁の穴から水分が出てむくみが起こります。
逆に水分不足でも「むくみ」につながります。
水分を十分に摂っていないと静脈の血行が悪くなり、動脈から血管の外に出た水分を静脈が吸収できなくなることで、皮膚と皮下組織内に水(組織液)がたまり、「むくみ」が起こります。
精神的なストレスがたまるかたは、自律神経が乱れ、血行が悪くなります。
ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が分泌されると、筋肉を弱らせるため、血液の流れが悪くなり「むくみ」が現れます。
「むくみ」が怖いのは、病気が原因で起こる場合があるからです。
身体に「むくみ」が現れたら、むくんでいる部位が、左右対称かどうか観察しましょう、左右対称でない場合、血管トラブルが原因になっているなど、病気が原因の「むくみ」の可能性があります。
むくんでいる部分の弾力や感触が他の肌と違い、「腫れている」ように感じたり、皮膚がカチカチに硬くなっていたりする場合も病気の可能性があります。
「むくみ」をともなう病気はいろいろありますので、早めに病院を受診しましょう。
<みくみの解消方法>
むくみの解消法は、血液やリンパの流れを回復させることが大切です。血液やリンパの流れがよくなることで、むくみが緩和されます。
1、空中自転車こぎで足を上げることは、脚に溜まった水分循環を促す効果が期待できます。
2、ふくらはぎと足首を同時に動かすストレッチでは、血流がよくなります。
3、眠る前や仕事の合間などに簡単に行えるのがツボ押しです。
4、ツボは骨の近くにあるので、骨と筋肉の狭間に指を押し込み「イタ気持ちいい」感覚のある圧と角度で押します。
5、質のよい眠りで筋肉疲労が回復すると、筋ポンプ作用が高まり、余分な水分の排出を促すことが期待できます。
5、浴槽にお湯をはり、ゆっくりお湯につかることで、血液の循環がよくなり、たまった老廃物が排出されやすくなります。
※お風呂につかることで水圧によってリンパの流れが改善されること期待できます。
もちろん、整体やマッサージも血流やリンパの流れを回復させる効果は大きいです。